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ニュースソース:asahi.com:遺伝子使わずiPS細胞 米独チーム、がん化リスク低減
京大の山中先生が牽引するiPS細胞研究。
この細胞は、ウイルスを使って4種類の遺伝子を導入(iPSのiはinduceのi)する必要があったため
ウイルスを用いるリスク(ガン化など)を伴っていた。
しかし、今回アメリカの米スクリプス研究所のシェン・ディン准教授や独マックスプランク分子医薬研究所のハンス・シェラー教授らのチームは
4種類の遺伝子ではなく、その遺伝子がコードするタンパク質を導入することで、iPS細胞の作成に成功したと発表。
その細胞は、タンパク質(protein)を導入(induce)したため、新たに「piPS細胞」と名付けられた
。
「遺伝子導入なし、ウイルス使用なし」は世界が挑んでいた、ハードルのひとつだった。
せっかく日本がリードしていたiPS細胞の研究だが、徐々に海外に追い抜かれている感がある。
以下に少しまとめてみた。
2006.8 山中・京都大教授らがマウスの体細胞に、4遺伝子をレトロウイルスで導入し、世界初のiPS細胞を作成(世界的なニュースに)
2007.11 山中教授らと米ウィスコンシン大が、それぞれレトロウイルスと4遺伝子でヒトiPS細胞を作成
2007.11 山中教授らがヒトの体細胞を使い、がん遺伝子を除く3遺伝子とレトロウイルスで成功
2008.5 米スクリプス研究所などが、マウスの体細胞を使い、2遺伝子と低分子化合物で成功
2008.9 米ハーバード大が、マウスの体細胞を使い、アデノウイルスと4遺伝子で成功
2008.10 山中教授らが、胎児マウスの体細胞を使い、ウイルスの代わりに大腸菌などが持つ環状DNA「プラスミド」で4遺伝子を導入し成功
2009.2 独マックスプランク研が、マウスの神経幹細胞を使い、レトロウイルスで1遺伝子を導入し成功
2009.3 英とカナダのチームが、ヒトの胎児の体細胞を使い、ウイルスの代わりに遺伝子「トランスポゾン」で4遺伝子を導入し成功
2009.4 米スクリプス研などが、胎児マウスの細胞を使い、遺伝子ゼロ、ウイルス未使用で成功(今回のニュースに)
日本のお家芸であったiPS細胞。
なんとか挽回を期待したいものだ。
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