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ニュースソース:麻布大学プレスリリース
「ヌードマウス」って知っていますか?ええ、裸のマウスです。ってちがうわっ。まあ、実際に毛がないマウスなのですが、正確には、生物研究に使う免疫能力を失わせた、実験用マウスのことです。免疫能力がないから、外部から違う生き物の細胞やちょっと大きな組織を入れても、ほとんど問題なくお互いに「生きている」状態を保てるのが特徴です。
で、じつは最近そのヌードマウスを使って、世界初の新しい成果がでました。
なんと、マウスの皮膚の内側で、豚の精巣を育てるというもの。その写真がこれ。
皮膚の下に、豚の精巣を入れて、育てています。(赤矢印↓)
2010/2/2 麻布大学プレスリリース 図2. 移植組織(矢印)の発育状況(移植後125日)より
そして、この育てた精巣から取り出した精子を用いて、人工授精したところ、
ちゃんと子豚が生まれたというのが、世界初の成果。それが、下の写真。
2010/2/2 麻布大学プレスリリース 図6. 分娩した子豚(雌1頭、雄4頭、分娩後1日) より
これまでは、精子の保存方法として冷凍しかなかったが、精子の量が増やせないので、量が限られてしまうことや、大人でない個体からは、そもそも精子が採れないことなどが課題だった。しかし、このシンプルな方法では、たとえ成熟した個体でなくても、精巣の組織があれば、成熟させたり、増やしたりすることが可能なので、稀少動物の遺伝資源(生殖細胞など)の保護・保管など、大きな可能性が拡がった。
しかも、豚でできるということは、大型哺乳動物でひろく活用できる可能性がある。
方法がシンプルなだけに、この手法がまたひとつ生命研究の展開を加速するかも知れない。世界中の研究室に、こぶこぶのマウスが増えるかな?
技術の詳細は麻布大学のプレスリリースをご覧ください。
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