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ルビー、サファイヤはともにラテン語で、赤、青を表します。
この色の違いはなぜ起こるのでしょうか?
赤色のルビーと青色のサファイヤ、見た目はまったく違っても、実はどちらも鋼玉(コランダム)と呼ばれる同じ鉱物なのです。コランダムとは、酸素とアルミニウムとの化合物です。その中に「クロム」という金属元素がほんの2%程度含まれていると、あのルビーの赤色になります。このクロムの量は多すぎても少なすぎてもいけません。
5%を超えると灰色になり、宝石としての価値はなくなります。また、0.1%ではピンク色となり、宝石としての評価も価値も下がってしまいます。微妙なクロムの量により、美しい深紅の色をもつものだけが「宝石の王」とも呼ばれるルビーとなるのです。それ以外の色のものは、サファイヤと呼ばれます。
サファイヤは、コランダムにクロムではなく、酸化チタンや鉄が含まれています。青いサファイヤが有名ですが、含まれる金属元素の種類によっては黄色や緑色のサファイヤが存在します。土台となるコンラダムに微量な元素が加わることで、ルビーやサファイヤのように色が異なってくるのです。
今回はルビーとサファイヤにスポットを当てましたが、採掘する場所によって地中の成分、温度、造山活動などが異なり、多くの天然の宝石が生まれます。科学の進歩により人工的に宝石を合成できるようになりましたが、厳密にいうと天然石のものだけを、宝石と呼びます。
真珠など生物からできるもの以外のほとんどの宝石は、地殻運動などにより非常に長い年月をかけてつくられています。
幾重にも重なる条件を満たしてできる奇跡の産物「宝石」は、私たち人間が行くことのできない地球の深部から届く、地球が生きている証拠だったのですね。