株式会社リバネス運営ウェブサイトメディア開発事業部(担当:もう)|リバネスコーポレートサイト
イカ墨とタコ墨の違いはなんでしょう?
まず、その成分ですが、イカとタコの墨の主成分は同じメラニンだが、それ以外に含まれる糖分やたんぱく質の割合が違います。
そして墨の役割。
一般に、イカ墨は粘り気が強いので、吐き出したあとも黒い塊のまま海中を漂います。魚などの敵は「もう一匹のイカが現れた」と勘違いするらしく、イカはそのすきに逃げます。いわば「分身の術」ですね。
ちなみに、光のない深海にすむイカ の多くは,体の表面にたくさんの発光器を持っています。彼らが逃げるときには,光る墨を吐き出して逃げていくのです。
逆に、タコの墨は粘り気が少ないので、吐き出すと煙は煙幕のように海中に広がります。敵が何も見えなくなって困っているうちに、タコは逃げるのです。「目くらましの術」ですね。
同じ墨でも、生き物によって使い道が異なるんです。
イカとタコは同じ軟体動物のカテゴリーに属しており、実は巻き貝や二枚貝に代表される貝類と同じなのです。
両者ともに頭から直接脚が生えているという独特の形状から、「頭足類」というグループに入ります。ほかには、オウムガイもこれに分類されています。
ちなみに、タコの八つもの脚は各々がバラバラの動きをしているのが特徴ですが、いったいどのようにして制御しているのでしょうか。
このほど、イスラエルにあるヘブライ大学のBenny Hochner教授(神経生物学)が『Current Biology』にて発表した論文によると、私たちの体のほとんどの部位は大脳の特定の1か所で制御されているのに対して、タコの動作は個々の末梢神経に依存しているということが分かりました。
つまり、タコの大脳が全体の指示を出し、それぞれの脚がその指示をもとに独自に動いているというわけだったのです。将来的には、この制御のしくみを利用して、複雑な動きをするロボットが開発されることになるでしょう。
生物を知ると、いろいろな可能性が広がりますね。
論文はこちら
http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(09)01546-2